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●使用する木材は工房の職人・松土忠が北海道入りし、丸太の状態をしっかり把握したうえで、
納得したものだけを直接買い付けています。

毎年二月、旭川林業共同組合主催の北海道産銘木市売で木材を仕入れています。

激寒の二月の旭川で、約15,000本の丸太を、二日間かけて状態を確認し、気に入ったものをチェックしながら最終日の入札に備えます。

一日中、屋外にいるので寒さとの戦いでもありますが、どんな丸太と出会えるのかと、宝探しをするような心躍るひと時でもあります。

初日の夕飯は、木工仲間と生ラムを食べに行くのも楽しみです。


●選ぶ木材のほとんどは樹齢400年以上、杢が美しく出る木材を、一本一本確かめながら選んでいます。

とくに年輪の揺れが織りなすちぢみ杢(ヴァイオリン杢)や、コブ杢は、同じものがありません。

まさに一点もの家具にふさわしい木材といえます。うるし映えがすばらしいのも特徴です。

二日目の夜は、翌日の入札の最終チェックをします。気が抜けません。


●いよいよ入札日、勝負です。もう、祈るのみです。

自分で選んだ木が手に入るかどうか・・・入札は緊張する瞬間です。

ギリギリのところで入札できないこともありますが、それも木との出会いでもあるのです。

入札できた丸太は約一ヶ月後に本州入りします。


●その一本の木がもつ真の美しさと木のもつ個性を、最大限に活かせる家具作りをさせていただいております。

製材をすませ、乾燥をさせたあと家具になりますが、最終的にはこんな木目がでることを想像しながらの丸太を入札しております。

丸太の状態で、漆を塗ったときに「こんな風になるんじゃないかな」と判断できるようになったのは、何度となく失敗を繰り返して、見る目を養ってきた経験からだと思います。

それでも、製材してみないと、どんな木目がでるかわからないところもあり、いい意味で期待を裏切って、想像以上の杢が出てくれることもあります。そんな時、木は神秘に満ちていると感じます。

この木目を引き出すために、自分の目を信じて北海道で丸太を選んできています。

丸太の入札は私の生きがいでもあります。